ホテルブリエを彩るアートパネルのデザイン中間発表会が開催されました
2020年10月22日、京都芸術大学にて、ホテルブリエの客室や通路に飾られる予定のアートパネルについてのデザイン中間発表会が開催されました。
このプロジェクトは、現在新型コロナウイルスの影響などで落ち込んでいる京都の観光事業を、地元の大学生と企業が力を合わせて盛り上げていこうと発案された産学連携のプロジェクトです。
今回、このプロジェクトに賛同いただいた京都芸術大学様、京都のインテリアメーカーウェリントン様、そして、京都のオーダー張地販売をおこなうノムラアートプラント様らの協力によって実現しました。
ホテルに彩りを添える「京都のいきを感じるアートパネル」
アートパネルのデザインを担当するのは京都芸術大学染織テキスタイルコースの学生の皆さん。ノムラアートプラント様には、学生たちが手がけたデザインを、インクジェット出力でパネルに加工していただく予定となっています。
アートパネルのサイズは30×30cm。デザインは、もともと学生たちがそれぞれ「My Favorite KYOTO」「七十二候」をテーマに制作していた手ぬぐいのデザインをベースとし、ホテルブリエからの「京都感、季節感を感じるものを」というオーダーを踏まえて制作しています。
(ちなみに、アートパネルのデザインの元となるこの手ぬぐいも高い評価を得てずいぶん売れているそうです)
学生たち、緊張しながらのプレゼンテーション
今回は中間発表ということで、デザインを制作した学生の皆さん一人ひとりが、自身の作品のテーマやデザインのこだわり、もとの手ぬぐいデザインからアートパネルへ落とし込んでいくためにおこなった工夫やポイントなどをプレゼンテーションしていく形で進行。
もともと縦長だったデザインを30cm角のパネルにするため、グラデーションの位置を変えたり、トリミングしたり、縮小したり、新たな要素を加えたりと、試行錯誤を重ね自分がベストだと思えるデザインを生み出した学生たち。作品に込めた想いを、緊張しながらも、しっかりと発表していきます。
中間発表とはいうものの作品はどれもレベルが高く、鴨川河川敷の石ころを集めてトレースしたものをデザインに起こした作品や職人さんの道具をモチーフとするために京友禅の現場を取材して作り上げた作品、川をのぼる鮭を故郷に帰る人間と重ねて描いたテーマ性の高い作品など、個性豊か。かつ、ホテルに飾られても周囲の雰囲気と調和しそうなバランスのとれたデザインです。
プレゼンテーション無事終了、果たして反応は
プレゼンテーションが終わり、みんなが近くでじっくり作品を確認できる時間が設けられた後、来賓者らによる総評に。
ホテルブリエの施主である株式会社すまい代表の中島からは、もともと素敵なデザインを30×30cmのパネルに落とし込むために、さまざまに創意工夫を凝らしアレンジしてくださった学生の皆さんへの感謝の言葉が贈られました。
続いてノムラアートプラント代表の野村様からは、学生たちの瑞々しい感性と斬新な京都の捉え方に大いに感心したとのお言葉が。また、アートパネルとしてホテルに飾る際には、各作品に学生による解説も付けた方がより魅力が伝わるのでは?というアドバイスをいただきました。
このご意見は、解説コメントを掲載したリーフレットを各客室に設置するなどの形で実現しそうです。
(来賓者からの高評価と満足げな表情に、大学の担当教員様も一安心のご様子でした)
さあ、もうひと頑張り。完成したアートパネルは、ホテルで
今回のプロジェクトは、ホテルブリエに彩りを添えてくれるものであるのはもちろん、学生の皆さんにとっても自分の作品が実際にホテル内に飾られて、大勢に見ていただける貴重な機会となるものです。将来作家を目指す学生にとっては、これがアーティストとしての第一歩になるかもしれません。このプロジェクトを通して、ホテルブリエだけでなく、学生の皆さんも大きく飛躍していっていただければうれしく思います。
今回の中間発表を経て、アートパネルのデザインはさらにブラッシュアップされるようですので、乞うご期待。なお、学生の皆様には、ホテルブリエのグランドオープン前に、コロナ対策を万全にした状態で、完成して実際にホテルに飾られているアートパネルをご内覧いただきます。
2020年12月1日からは一般のお客様のご予約も受け付けておりますので、是非当ホテルにご宿泊いただき、学生の皆さんの想いが詰まったアートパネルをご覧ください。(ご予約はこちらから)
◎今回ご協力頂いた皆様
・京都芸術大学 美術工芸学科 染織テキスタイルコース
・有限会社ウェリントン
・ノムラアートプラント